第53回東北学会山形県大会開催
平成21年7月18日(土)、19日(日)の両日山形市総合スポーツセンターと山形国際ホテルにて、第53回東北学会山形県大会が開催されました。
18日・・・第31回東北ブロック柔道大会・第19回東北少年柔道大会
第32回東北学会実技発表・講演
19日・・・第32回東北学会研究発表・特別講演
特別講演は公開講座とし一般の方も多数参加し、両日ともに盛大に行われました。
第31回柔道大会・第19回東北少年柔道大会
「団体で秋田県が2連覇」
鎌田大会会長の挨拶、沓澤東北柔道連盟・山形県柔道連盟会長の祝辞で大会が開会されました。
仕事の合間をぬっての練習のためスタミナ切れの選手も出る中、一生懸命頑張っている姿に心を打たれました。
団体では秋田県が2度目の2連覇を成し遂げました。
全国大会の東北ブロック代表は、各年代の優勝者・準優勝者で、下記の選手が勝ち取りました。
50歳代 成田 正人(青森県)
40歳代 工藤 克之(秋田県)
30歳代 佐藤 昭彦(宮城県)
30歳代 工藤 渉(青森県)
20歳代 神谷 辰彦(秋田県)
日整全国柔道大会のご活躍を願っています。
少年の部は、決勝ブロックに青森県の2チームが勝ち上がり層の厚さを見せつけました。その結果、剛柔舘藤田道場が5連覇を成し遂げ、五所川原柔道少年団が準優勝でした。
閉会式後、山形県県警の黒田一彦氏による柔道教室が行われ、多くの子供たちに受身、技の指導をしていただきました。
第32回東北学会
柔道大会終了後、山形国際ホテルに場所を移し、総合開会式・報告会が行われました。
鎌田大会会長、萩原学会長の挨拶、吉村美栄子山形県知事の祝辞で幕を開け、表彰式、ブロック事業報告、収支決算報告、事業計画と収支予算の報告がありました。
引き続き実技発表が行われました。
すぐにでも役に立つ素晴らしい発表でした。
発表者と演題はつぎのとおりです。
◎青森県 四橋 正敏
『スポーツ選手の「腰痛」の症状に対するテーピング固定法』
◎秋田県 山崎 英
『回内足障害の治療』(後足部の調整を考慮して)
◎山形県 丹 学
『手技と電療を併用した膝・下肢に対する治療』
◎福島県 遠藤 徳雄
『指伸筋腱帽中央索損傷』(徒手検査法ならびに外固定法について)
続いて田中一哉(社)国民健康保険中央会理事による講演『柔整師の今後の療養費制度について』は、人と人との接し方も話に入れられ今後の制度の行方・あり方について講演いただきました。
懇親会は、歓迎の辞、来賓祝辞、来賓紹介の後、高山精雄杏文学園理事長の乾杯により和やかに始まりました。
来賓では、日整の各ブロック・各県よりご臨席いただき、(大阪府柔道整復師会からは全役員の方19名)盛り上げていただきました。また皆、旧知と語り合い飲み比べに興じていました。歌と踊りのアトラクションで一段と盛り上がり、次期開催県の福島県の役員が壇上に上がり遠藤寿之福島県会長の音頭で声高らかに万歳三唱をして、熱気の中散会しました。
翌19日は公開講座である特別講演から始まり、信原克哉日本柔道整復接骨医学会名誉会長が『野球肩』と題し、動画も取り入れていろいろのせんしゅのフォームの分析、また疼痛をとる、疼痛が出ないようにするにはフォームの改善はもとより、身体全体を見る必要がある等多くの独自に解析した映像で我々をひきつけ、席が足りなくなるほどの盛況でした。
続いて会員による研究発表が行われました。
発表者と演題は次のとおりです。
◎青森県 石井 俊光
『足部の異常が全身の筋膜に影響する一考察』
◎秋田県 加藤 一三
『膝・足関節を中心とする痛みと部位別治療について』
◎山形県 江口 信浩
『腰痛に対する心理要因について』(難治性腰痛に対し腰痛体操の効果を検証して)
◎福島県 国分 義之
『柔道の受身動作解析』(衝撃加速度と筋電図による評価)
◎岩手県 小原 政幸
『学の構築 橈骨遠位端骨折の検証』
◎青森県 苫米地 一弘
『肘関節「後方脱臼」の整復』-無牽引・無痛整復の一例についてー
◎山形県 森谷 廣子
『踵骨骨端炎とアキレス腱炎との関係』
◎岩手県 小山田 徹男
『ドゥケルバン腱鞘炎に対する腱鞘内圧を減じるテーピング法』
全員の中身の濃い研究発表に、皆真剣に聞き入っていました。ますますの研鑽を期待いたします。
閉会式は、表彰式、伊藤和夫日整学術部長の講評に続いて、次期開催県の遠藤寿之福島県会長が今回の東北学会山形県大会の成功のお祝と来年に向けての決意を表明し、福島県に各県より大勢参加されるようにと挨拶され、閉会となりました。
山形県広報部長 佐藤 敏